困難を極めた無差別殺人の捜査も、動機を散りばめた伏線の回収が見事。世間を不安に陥れた張本人が、うら若き学生に現を抜かしてはダメだろう。気に留めていなかったルーマニアの秘密が、事件の顛末に繋がるとは露ほども思わなかった。