著者の作品はフィクションであることを忘れさせる緊迫感があるが、ステージ・ドクターとはちょっと作り物めいた感が拭えない。大切な愛娘を自殺に追いやったのは、事故を起こした若造であり、医師を恨むのは見当違い。絶対という言葉が悪いとは思わない。